2014年06月27日

切除不能または再発胃癌にS-1とnab-パクリタキセルの併用が有用である可能性

■■■■■■【抗がん剤のニュース】2014/06/27■■■■■■

◆ゲムシタビン既治療の膵癌にナノリポソーム型イリノテカンMM-398と5FU/ロイコボリンの併用が有効
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_221680_--_74784_--_1


◆転移を有する食道癌にネダプラチン、5-FU、ドセタキセルを併用するUDONレジメンが有用な可能性
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_221680_--_74784_--_2


◆切除不能または再発胃癌にS-1とnab-パクリタキセルの併用が有用である可能性
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_221680_--_74784_--_3


◆進行膵癌でCRP高値の患者のセカンドライン治療としてruxolitinibとカペシタビンの併用が有望
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_221680_--_74784_--_4


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抗がん剤の売上、世界トップ10

■■■■■■【抗がん剤のニュース】2014/06/27■■■■■■


●オンコリスがストップ高、腫瘍溶解ウイルスの用途特許が日本で特許査定
http://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201406260077


●バイエル薬品「ネクサバール」 分化型甲状腺がんの適応追加承認を取得
http://www.qlifepro.com/news/20140626/get-differentiated-thyroid-cancer-indication-approved-nexavar-with-bayer.html


●がん幹細胞を正常細胞に変える方法を確立し、がん完治を目指す!
http://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/japanese-authors/article/53497


●農薬噴きかけた遺伝子組換えトウモロコシを食べ過ぎると細胞が癌化
http://www.xinhuaxia.jp/social/38987


●抗がん剤「リツキシマブ」、小児ネフローゼに有効−神戸大など確認
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020140626eaaj.html


●テルモ、点滴筒付バッグアクセスタイプの閉鎖式抗がん剤投与システムを発表
http://news.mynavi.jp/news/2014/06/26/200/


●テーマ:外来抗がん剤治療中の療養者の看護
http://www.matsue.jrc.or.jp/medical/study/pdf/chiikiiryou025.pdf


◆武田薬品 前立腺がん薬orteronel開発中止 P3で全生存期間の延長示せず
https://www.mixonline.jp/tabid/55/artid/48126/Defalut.aspx?ex140620e


◆医学生物学研究所 抗EGFR抗体薬の投薬前検査用診断薬を承認申請 投与を判断
https://www.mixonline.jp/tabid/55/artid/48125/Defalut.aspx?ex140620e


◆Top 10 best-selling cancer drugs of 2013
http://www.fiercepharma.com/special-reports/top-10-best-selling-cancer-drugs-2013

posted by ホーライ at 02:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 抗がん剤のニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月25日

化学療法 (悪性腫瘍)について(1)

●癌化学療法の歴史

薬剤により原因に作用して疾病を治療するという化学療法の方法論は、その実践は古く、ペルーのインディオがマラリア治療にキナ樹皮を利用したことにまで遡るが、がんに対する化学療法は1940年代に窒素マスタード剤と抗葉酸剤の登場により始まった。

パウル・エールリッヒが化学療法の概念として提唱した「魔法の弾丸」に相当するがんの化学療法剤の研究開発は第二次世界大戦後に上記の窒素マスタード剤(アルキル化剤)と抗葉酸剤(代謝拮抗剤)に始まり、今日では抗がん剤市場は数兆円規模の市場に成長している。

ターゲット療法の到来は化学療法に革命的成果をもたらしているが、化学療法の原理と限界は、黎明期の研究者において、もはや見出されていることでもあった。


●化学療法の原理

感染症、悪性腫瘍、自己免疫疾患の治療に化学療法という言葉は使われる。

根本的な病因は異なるが、薬理学的な見地からは一般的な治療の原則は極めて類似している。

どちらも選択毒性というところにターゲットを置いている。



●選択毒性の原理

宿主には存在せず、病原体や癌細胞にのみある特異的な標的物質を攻撃する。

宿主に似た物質であるが同一ではない病原体、癌細胞の標的物質を攻撃する。

宿主と病原体、癌細胞に共通するがその重要性が異なる標的物質を攻撃する。


これら3つに集約することができる。

もし標的細胞や病原体が該当薬物に対して感受性があり、耐性が生じるのがまれで、かつ治療指数が高い(滅多に中毒量に達しない)のなら、単剤療法の方が多剤併用療法よりも望ましくない副作用を最小限に食い止めることができる。

多くの感染症の場合は、これらの条件を満たすため、原則一剤投与となる。

感染症治療で多剤併用療法となるのは、結核、ハンセン病、HIV、免疫不全時の感染症などがあげられる。

結核菌やHIVは薬剤耐性を生じやすいため、3剤併用療法を行う必要がある。



悪性腫瘍の場合は腫瘍細胞はいくつかの種類のものが混在しており、更に耐性を得やすく、毒性のため投与量に制限があることが多く単剤投与は失敗に終わることが多いため多剤併用療法となる。

多剤併用療法も複数もやみくもに組み合わせればよいというものではなく、いくつかの重要な経験則がある。

標的とする分子が異なる薬物、有効とされる細胞周期の時期が異なる物質、用量規定毒性が異なる薬物を併用するのが一般的である。

さらにできるだけ相乗効果を得られる投薬を工夫する。

このようにすることで、結果として最小の毒性で最大の結果が得られると考えられている。

その結果、がんが耐性化を獲得する機会が最小になる。



また、近年は支持療法の進歩で多くの抗がん剤において最大耐容量(患者が耐えうる最大の投与量: MTD)をさらに増やすことができるようになったということが注目に値する。

G-CSFの投与によって骨髄抑制を回復をはかる時間を短くとることができ、アロプリノールの投与によって、腫瘍融解症候群を抑制し、全身合併症を減少させることができるようになった。

フォリン酸(ロイコボリン)の投与によってメソトレキセートの大量投与が可能になった。

またフォリン酸とフルオロウラシルの併用がフルオロウラシル単独投与よりも治療効果が高いということも分かってきた。


またacute emesisの治療薬が開発されることにより、治療中も食事摂取が可能な場合が増えてきたといったことがあげられる。


治療効果とは関係はないがオピオイドを駆使した疼痛対策、緩和医療の発達により患者のQOLも著しく高まったといえる。



感染症治療と抗がん剤投与が原理がほぼ同じであるため、感染症学で多用されるPD(薬力学)、PK(薬物動態学)といった概念は腫瘍学でも有効であり、抗癌薬にもシナジーは存在し、脳腫瘍ではBBBがあるため使用薬剤は制限される。

抗菌薬投与で髄液移行性が問題となったように、脳腫瘍に有効な抗がん剤は極めて少ない。


非ホジキンリンパ腫は基本的にR-CHOP療法で治療されることが多いが、病変が脳の場合はR-CHOP療法は有効でなく、HD-AraCやHD-MTXといった治療が選択される。

自己免疫性疾患に対する化学療法において、優れた選択性をもつものはまだ存在しない。

そのため、全般的な免疫抑制を起こす免疫抑制剤が使用される。

ラベル:化学療法
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2014年06月20日

抗がん剤について(3)

●抗がん剤について(3)


●●●●● 微小管重合阻害薬 ●●●●●


●ビンカアルカロイド系

これらの抗がん性アルカロイドは植物より産生され、微小管の形成を抑止することで細胞分裂を妨害する。

これらは微小管の重合を阻害する。

ビンブラスチン(VLB、ビンブラスチン、エクザール)やビンクリスチン(VCR、オンコビン)、ビンデシン(VDS、フォルデシン)が含まれる。

ビンブラスチンの用量規定因子は骨髄抑制である。

ただし、悪心、嘔吐といった消化器症状もしばしば出る。

ビンクリスチンは悪性リンパ腫や小児白血病でよく用いられる薬だが、こちらの用量規定因子は末梢ニューロパチーである。

末梢神経の微小管の障害によって起こるとされている(軸索輸送など)。

骨髄抑制はビンブラスチンより軽度であるが、末梢ニューロパチーはよく起こる。

特に麻痺性イレウス、便秘は必発である。



●コルヒチン

痛風の予兆の際に用いる薬だが、その作用機序は不明である。

微小管重合を阻害することは分かっている。




●●●●● 微小管脱重合阻害薬 ●●●●●

●タキサン系

パクリタキセル(PTX、TAX、タキソール)やドセタキセル(DTX、TXT、タキソテール)が含まれる。

微小管が重合した状態でより安定にすることで、細胞の有糸分裂を停止させ、アポトーシスへ導く。

パクリタキセルの用量規定因子は末梢ニューロパチーであり、溶剤によるアレルギー反応が多く、デキサメサゾンや抗ヒスタミン薬で予防可能である。

ドセタキセルはパクリタキセルよりニューロパチーは起こしにくいが、強い骨髄抑制と体液貯留が起こる。

用量規定因子は骨髄抑制である。





●●●●● 抗腫瘍性抗生物質 ●●●●●

1953年に梅沢浜夫が発見したザルコマシシンが最初の抗がん性抗生物質 (antitumour antibiotic) であり、DNAポリメラーゼを阻害する。

いろいろ異なる種類があるが、主に2つの方法で細胞分裂を阻止する。

1.DNAに結合して分離できないようにする。

2.酵素を抑止してRNA合成を阻害する。


マイトマイシンC、アントラサイクリン系のドキソルビシン、エピルビシン、ダウノルビシン、その他ブレオマイシンなどがある。

ブレオマイシンの用量規定因子は肺であり、肺線維症を引き起こす。

ブレオマイシンとマイトマイシンCがアルキル化剤として考えられている。





●●●●● 分子標的薬 ●●●●●

「がん細胞の、増殖、浸潤、転移に関わる分子を標的にして、その分子を阻害することにより、がんの治療を行う」とされる薬。

「正常細胞へのダメージを少なくしてがん細胞だけを攻撃すること」を目指す。

分子標的治療薬には小(低)分子化合物 (small molecule) とモノクローナル抗体がある。

分子標的薬の一般名の付け方として、モノクローナル抗体の語尾をマブ (mab) 、小分子薬の語尾をイブ(ib=阻害薬)と名付ける。

また、マブ (mab) の前にxiがつけば、異なった遺伝子型混在のキメラ抗体となる。

低分子化合物の抗癌剤には、キナーゼ阻害薬(イマチニブなど)やmTOR阻害薬(エベロリムスなど)、プロテアソーム阻害薬などがある。






●●●●● 内分泌療法 ●●●●●


いくつかの悪性腫瘍はホルモン療法に反応する。

ステロイド(よく使われるのはデキサメサゾン (dexamethasone) )は、(脳腫瘍において)腫瘍の増殖と腫瘍関連した脳浮腫を防止する。

前立腺癌はフィナステリド (w:finasteride) に感受性がある。

フィナステリドは、テストステロンを5α-ヒドロキシテストステロン(男性ホルモンの活性本体)へ代謝する5α-還元酵素を阻害する薬剤である。

ただし、耐性を生じることがある。

乳癌はしばしばエストロゲンやプロゲステロン受容体陽性であり、同ホルモンの生成阻害(アロマターゼ阻害剤 aromatase inhibitors)やホルモン作用の拮抗薬(タモキシフェンtamoxifen)が補助療法として利用される。

他にもホルモン感受性腫瘍が存在するが、作用機序は不明である。



以上


posted by ホーライ at 20:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 抗がん剤について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

抗がん剤について(2)

●抗がん剤について(2)


●●代謝拮抗剤●●

●ピリミジン代謝阻害薬

●チミジル酸シンターゼ阻害薬

これはフルオロウラシル (5-FU) とフロロピリジン系抗真菌薬であるフルシトシン(5-FC、アンコチル)が含まれる。

フルオロウラシルは乳癌や消化管の癌、皮膚の前悪性角化症や表皮の多発性基底細胞癌でよく用いられる。

臨床試験によりフルオロウラシルとフォリン酸(ロイコボリン)の併用がフルオロウラシル単独よりも効果が高いことが明らかになり、それを応用した大腸癌のレジメがFOLFOXである。

FOLはフォリン酸(LV、ロイコボリン)、Fはフルオロウラシル、OXはオキサリプラチン(L-OHP、エルプラット)である。

有名な方法としてはFOLFOX4とそれの投与方法を簡略化したFOLFOX6がある。

FOLFOX6でオキサリプラチンの代わりにイリノテカン(CPT-11、カンプト)を用いるようにしたのがFOLFIRIである。

欧米では中心静脈リザーバーを用いて外来治療で行うのが通常だが、日本では入院して行う。

日本では承認の問題でフォリン酸 (LV) の代わりにレボホリナート(l-LV、アイソボリン)という光学異性体を用いる。

近年はVEGFに対するモノクローナル抗体であるベバシツマブ(アバスチン)を併用することもある。

フルシトシンは真菌内でフルオロウラシルに変換され、動物内で変換されないことから抗真菌薬として用いられることがあるが、耐性化しやすく単剤で使われることはまれである。

髄液移行性が良く、アムホテリシンB(ファンギゾン)とシナジーがあるため、クリプトコッカス髄膜炎では併用することはある。




●プリン代謝阻害薬

●IMPDH阻害薬

6-メルカプトプリン(6-MP、ロイケリン)とそのプロドラッグであるアザチオプリン(AZA、イムラン)が知られている。

6-メルカプトプリンはAPLの維持療法やALLの強化療法、維持療法で用いることがある。

アロプリノールとの併用で作用、副作用とも増加することが有名である。

免疫抑制薬としての適応も有名である。

特にアザチオプリン自己免疫性疾患ではよく使われる。


●アデノシンデアミナーゼ (ADA) 阻害薬

ペントスタチン(コホリン)が知られている。

ATLや有毛細胞白血病で用いられることがある。



●リボヌクレオチドレダクターゼ阻害薬

ヒドロキシウレア(HU、ハイドレア)がこれに含まれる。

ヌクレオチドをデオキシヌクレオチドとする反応を阻害する。

鎌状赤血球や頭頸部腫瘍、骨髄増殖性疾患で適応がある。

放射線増感薬(特に頭頸部癌)として用いられることがある。

二次性白血病の原因となるともされている。



●ヌクレオチドアナログ

●プリンアナログ

チオグアニン、リン酸フルダラビン(F-Ara-A、フルダラ)、クラドリビン(2-CdA、ロイスタチン)が含まれる。

リン酸フルダラビンはCLLやFLに効果があるとされている。

しかし日本においてはFLに対して適応がなく、クラドリビンが用いられる。



●ピリミジンアナログ

シタラビン(Ara-C、キロサイド)やゲムシタビン(GEM、ジェムザール)が含まれる。

シタラビンはAMLの寛解導入や維持に用いられ、シクロホスファミドとシナジーを形成する。

またシタラビンもBBBを通過するので、中枢神経DLBCLで用いることがある。

ゲムシタビンは膵臓癌の治療で用いられる。



●その他の代謝拮抗薬

●L-アスパラギナーゼ

血中のL-アスパラギンを分解することにより、アスパラギン要求性の腫瘍細胞を栄養欠乏状態とする。

急性白血病や悪性リンパ腫で用いられる。

凝固異常や急性膵炎を起こすことがあるので、採血にてモニタリングが必要である。

Amyおよび凝固系のモニタリングを行いATIII>70となるようにする。








●●●●● トポイソメラーゼ阻害薬 ●●●●●

I型トポイソメラーゼは1本鎖DNAのらせん制御、II型トポイソメラーゼは2本鎖DNAのらせん制御をすると考えられており、作用が複雑で多目的な働きをするII型トポイソメラーゼを阻害したほうが効果があると考えられている。



●カンプトテシンとその誘導体(I型トポイソメラーゼを阻害する)

*イリノテカン(CPT-11、カンプト)

*ノギテカン(NGT ハイカムチン)

用量規定因子は消化器毒性と骨髄抑制である。

特に下痢は致死的になることもある。

FOLFIRIでは止痢剤としてロペミンを併用することがしばしばある。

骨髄抑制も非常に強い。




●アントラサイクリン系

アントラサイクリン系はDNA構造を直接破壊する。

化学療法で最も細胞障害性が高いもののひとつであると考えている。

ドキソルビシン(DER、ADR、アドリアシン)が含まれる。

DNA内へ挿入(インターカレーション)することによって、II型トポイソメラーゼ阻害を行う。

心筋内でフリーラジカル産出を促し、心筋細胞膜を破壊、うっ血性心不全を招くことが有名である。

DXR投与中は100mg/m2ごとに心電図、200mg/m2ごとに心エコーを実施し、心毒性をチェックする。




●エピポドフィロトキシン系

アントラサイクリン系と同様に、II型トポイソメラーゼ阻害を行う。

エトポシド(VP-16、ETP、ラステッド、ベプシド)が含まれる。

一般にシスプラチンといったアルキル化薬とII型トポイソメラーゼ阻害薬を併用すると、シナジーを得る。

理由は、傷害されたDNAを修復するにはトポイソメラーゼの作用が必要(ポリメラーゼとの相互作用のため)なのだが、そこまでブロックされるとアポトーシスされやすいということである。



●キノロン系薬物

レボフロキサシン(クラビット)やシプロフロキサシン(シプロキサン)などが含まれる。

原核細胞のII型トポイソメラーゼ(これをDNAジャイレースという)とIV型トポイソメラーゼを阻害し、細菌を傷害する。

一応はグラム陽性菌にはIV型トポイソメラーゼ、グラム陰性菌にはII型トポイソメラーゼ阻害が効いていると考えられている。

AUCに比例して効果を示す抗菌薬なので、1日1回投与のほうが効果的である。

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2014年06月19日

抗がん剤の治療(がんの治療)

●抗がん剤の治療(がんの治療)


「がん」治療の代表的なものを次に挙げる。

●外科手術

●化学療法

●放射線療法

●血管内治療

●免疫治療

●免疫療法

●緩和ケア 痛みのコントロール
がんの心理療法(精神面・心理面のサポート)

●代替薬

●ウイルス治療




●ガン細胞は血管新生を誘引し大量の血管を生成するが、この結果できた血管は細い上に層構造の表皮部分が完全には形成されない脆い血管である。

そのため、この血管新生を阻害する治療法や、逆にガンに伸びた血管の表皮を正常な状態にして抗がん剤をガン細胞に届きやすくする治療が研究されている。



医学の発達でがん治療成績も上がってきたが、がんは基本的に治りにくい病気である。

医学の世界では、がんは完治と呼ばず、寛解(かんかい=とりあえず病変が見えなくなった状態)と呼ぶ。

また、近年、三浦典正准教授を始めとする鳥取大学の研究グループが、自身がクローニングしたRNA遺伝子の機能解析に従事している際、この遺伝子に関連して発現変動する単一のマイクロRNAを悪性度の高い未分化癌に導入すると、容易に悪性度を喪失させることができ、正常幹細胞へ形質転換できるという画期的な治療法を発見した。

これは三浦准教授によると、あらゆる癌に対応が可能で、現在実用化に向けて研究中である。

なお、がんの治療の詳細については、腫瘍学の項に詳しく記した。

※日本におけるがんの在宅医療が適切なので、英語版の翻訳は割愛した。




●がん治療後の生活の質の向上

がん治療後の最大の関心事は再発の有無であり、又は、がんが残っている場合にはその推移である。

このため、治療後も主治医による定期的な検診を受けて状況を正しく把握しつつ生活を再建していくことが肝要である。



がん治療は手術による切除などを伴うことが多く、治療後の生活は、例えば治療によってがんそのものは完治した場合であっても、大きく影響を受けることが多い。

がんができた場所によって治療により影響を受ける機能は千差万別であり、対処法もそれぞれに異なる。

一般に、切除などによって失われる体の機能をできる限り小さくし、失われた機能を補う手段を用いて、治療後の生活の質(QOL, Quality Of Life)を従来よりも向上させる努力が進められている。



失われた機能を補う手段として以下のものがある。

術後は局所的な失われた機能そのものだけでなく、関連して周囲の障害や不自由さが生じることも多いので、それぞれにおいて必要なリハビリを行うことも重要である。


ラベル:がんの治療
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急性骨髄性白血病に新規クラスの薬剤selinexorが有望な結果

■■■■■■【抗がん剤のニュース】2014/06/19■■■■■■


◆経口SRC/ABLチロシンキナーゼ阻害剤bosutinibでのPh陽性白血病患者における心毒性の発生はイマチニブと同程度
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_1


◆慢性骨髄性白血病でTKI中止後6カ月の無再発生存率は6割を超える、EuroSKIの中間解析
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_2


◆急性骨髄性白血病に新規クラスの薬剤selinexorが有望な結果
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_3


◆高リスク慢性リンパ性白血病にもBcl-2阻害剤ABT-199は75%以上の奏効率
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_4


◆真性多血症へのruxolitinibの有効性を示したフェーズ3試験RESPONSEの詳細が発表
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_12


◆Ph陽性白血病でbosutinib投与下における血管毒性は多くない
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_13


◆IDH2阻害剤AG-221のIDH2変異を持つ進行血液がんに対するフェーズ1のアップデート結果が発表
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_14


◆濾胞性リンパ腫にリツキシマブ皮下投与は体格に関わりなく効果を損なうことなく安全に施行できる
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_15


◆新規診断CP-CMLに対してponatinibはイマチニブよりも早期に高い有用性を示す、しかし試験は副作用で中止
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_16


◆新規経口HDACiであるAbexinostatがリンパ腫、CLLに有効な可能性
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_17


◆ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤ONO-4059が再発・難治性非ホジキンリンパ腫に有効な可能性
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_18


◆既治療の多発性骨髄腫にHDAC6阻害剤ricolinostatはレナリドミドやボルテゾミブとの併用で効果と忍容性を示す
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_19


◆経口プロテアソーム阻害剤ixazomibとレナリドミド、デキサメタゾンの併用は高齢の未治療多発性骨髄腫でも有望
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_20


◆リツキシマブ既治療の再発/難治性B細胞性腫瘍に新規抗CD20抗体製剤Ublituximabが有効な可能性
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_21


◆レナリドミド抵抗性でプロテアソーム阻害剤による治療経験のある再発・難治性MMにPVD療法が有効な可能性
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_22



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急性骨髄性白血病に新規クラスの薬剤selinexorが有望な結果

■■■■■■【抗がん剤のニュース】2014/06/19■■■■■■


◆経口SRC/ABLチロシンキナーゼ阻害剤bosutinibでのPh陽性白血病患者における心毒性の発生はイマチニブと同程度
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_1


◆慢性骨髄性白血病でTKI中止後6カ月の無再発生存率は6割を超える、EuroSKIの中間解析
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_2


◆急性骨髄性白血病に新規クラスの薬剤selinexorが有望な結果
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_3


◆高リスク慢性リンパ性白血病にもBcl-2阻害剤ABT-199は75%以上の奏効率
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_4


◆真性多血症へのruxolitinibの有効性を示したフェーズ3試験RESPONSEの詳細が発表
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_12


◆Ph陽性白血病でbosutinib投与下における血管毒性は多くない
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_13


◆IDH2阻害剤AG-221のIDH2変異を持つ進行血液がんに対するフェーズ1のアップデート結果が発表
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_14


◆濾胞性リンパ腫にリツキシマブ皮下投与は体格に関わりなく効果を損なうことなく安全に施行できる
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_15


◆新規診断CP-CMLに対してponatinibはイマチニブよりも早期に高い有用性を示す、しかし試験は副作用で中止
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_16


◆新規経口HDACiであるAbexinostatがリンパ腫、CLLに有効な可能性
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_17


◆ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤ONO-4059が再発・難治性非ホジキンリンパ腫に有効な可能性
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_18


◆既治療の多発性骨髄腫にHDAC6阻害剤ricolinostatはレナリドミドやボルテゾミブとの併用で効果と忍容性を示す
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_19


◆経口プロテアソーム阻害剤ixazomibとレナリドミド、デキサメタゾンの併用は高齢の未治療多発性骨髄腫でも有望
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_20


◆リツキシマブ既治療の再発/難治性B細胞性腫瘍に新規抗CD20抗体製剤Ublituximabが有効な可能性
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_21


◆レナリドミド抵抗性でプロテアソーム阻害剤による治療経験のある再発・難治性MMにPVD療法が有効な可能性
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_22


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急性骨髄性白血病に新規クラスの薬剤selinexorが有望な結果

■■■■■■【抗がん剤のニュース】2014/06/19■■■■■■


◆経口SRC/ABLチロシンキナーゼ阻害剤bosutinibでのPh陽性白血病患者における心毒性の発生はイマチニブと同程度
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_1


◆慢性骨髄性白血病でTKI中止後6カ月の無再発生存率は6割を超える、EuroSKIの中間解析
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_2


◆急性骨髄性白血病に新規クラスの薬剤selinexorが有望な結果
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_3


◆高リスク慢性リンパ性白血病にもBcl-2阻害剤ABT-199は75%以上の奏効率
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_4


◆真性多血症へのruxolitinibの有効性を示したフェーズ3試験RESPONSEの詳細が発表
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_12


◆Ph陽性白血病でbosutinib投与下における血管毒性は多くない
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_13


◆IDH2阻害剤AG-221のIDH2変異を持つ進行血液がんに対するフェーズ1のアップデート結果が発表
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_14


◆濾胞性リンパ腫にリツキシマブ皮下投与は体格に関わりなく効果を損なうことなく安全に施行できる
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_15


◆新規診断CP-CMLに対してponatinibはイマチニブよりも早期に高い有用性を示す、しかし試験は副作用で中止
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_16


◆新規経口HDACiであるAbexinostatがリンパ腫、CLLに有効な可能性
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_17


◆ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤ONO-4059が再発・難治性非ホジキンリンパ腫に有効な可能性
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_18


◆既治療の多発性骨髄腫にHDAC6阻害剤ricolinostatはレナリドミドやボルテゾミブとの併用で効果と忍容性を示す
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_19


◆経口プロテアソーム阻害剤ixazomibとレナリドミド、デキサメタゾンの併用は高齢の未治療多発性骨髄腫でも有望
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_20


◆リツキシマブ既治療の再発/難治性B細胞性腫瘍に新規抗CD20抗体製剤Ublituximabが有効な可能性
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_21


◆レナリドミド抵抗性でプロテアソーム阻害剤による治療経験のある再発・難治性MMにPVD療法が有効な可能性
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220745_--_74526_--_22



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2014年06月17日

新規経口HDACiであるAbexinostatがリンパ腫、CLLに有効な可能性

■■■■■■【抗がん剤のニュース】2014/06/17■■■■■■


◆新規診断CP-CMLに対してponatinibはイマチニブよりも早期に高い有用性を示す、しかし試験は副作用で中止
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220676_--_74440_--_1


◆Ph陽性白血病でbosutinib投与下における血管毒性は多くない
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220676_--_74440_--_2


◆真性多血症へのruxolitinibの有効性を示したフェーズ3試験RESPONSEの詳細が発表
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220676_--_74440_--_3


◆濾胞性リンパ腫にリツキシマブ皮下投与は体格に関わりなく効果を損なうことなく安全に施行できる
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220676_--_74440_--_4


◆新規経口HDACiであるAbexinostatがリンパ腫、CLLに有効な可能性
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220676_--_74440_--_11


◆ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤ONO-4059が再発・難治性非ホジキンリンパ腫に有効な可能性
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220676_--_74440_--_12


◆経口プロテアソーム阻害剤ixazomibとレナリドミド、デキサメタゾンの併用は高齢の未治療多発性骨髄腫でも有望
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_220676_--_74440_--_14



◆第50回米国臨床腫瘍学会の速報をお届けします。
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/gakkai/sp/asco2014/


◆第102回日本泌尿器科学会総会の速報をお届けします。
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/gakkai/sp/jua2014/

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