2000年、厚生労働省の健康日本21[24]によってがん対策の目標が提唱されている。
1.喫煙が及ぼす健康影響についての知識の普及、分煙、節煙。
2.食塩摂取量を1日10g未満に減らす。
3.野菜の平均摂取量を1日350g以上に増やす。
4.果物類を摂取している人の割合を増やす。
5.食事中の脂肪の比率を25%以下にする。
6.純アルコールで1日に約60g飲酒する人の割合を減少する。 「節度ある適度な飲酒」は、約20gという知識の普及。
7.がん検診。胃がん、乳がん、大腸がんの検診受診者の5割以上の増加。
●がんを防ぐための12か条(日本国立がんセンター)
1978年、日本の国立がんセンター(現・独立行政法人国立がん研究センター)は「がんを防ぐための12ヵ条」を提唱している。
1.バランスのとれた栄養をとる(好き嫌いや偏食をつつしむ)
2.毎日、変化のある食生活を(同じ食品ばかり食べない)
3.食べすぎをさけ、脂肪はひかえめに
4.お酒はほどほどに(強い酒や飲酒中のタバコは極力控える)
5.たばこは吸わないように(受動喫煙は危険)
6.食べものから適量のビタミンと食物繊維を摂る(自然の食品の中からしっかりとる)
7.塩辛いものは少なめに、あまり熱いものはさましてから
8.焦げた部分はさける
9.かびの生えたものに注意(輸入ピーナッツやとうもろこしに要注意)
10.日光に当たりすぎない
11.適度に運動をする(ストレスに注意)
12.体を清潔に
●日本人のためのがん予防法(国立がん研究センター)
国立がん研究センターは、日本人のためのがん予防法(2013年4月18日改訂版)を次のように示している。
喫煙 :たばこは吸わない。他人のたばこの煙をできるだけ避ける。
飲酒 :飲むなら、節度のある飲酒をする。
食事 :食事は偏らずバランスよくとる。
* 塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にする。
* 野菜や果物不足にならない。
* 飲食物を熱い状態でとらない。
身体活動 :日常生活を活動的に。
体形 :適正な範囲に。
感染 :肝炎ウイルス感染検査と適切な措置を。